私が、最初に電車の吊広告などにある「ローンの一本化」という文字が気になってしまうようになってから、もう１０年くらいが過ぎました。それまで、仕事は順調すぎるくらい順調で、かなりの年収がありました。「ローンの一本化」が気になりだした時の負債総額は、９０００万程度残っていました。給与収入者で、これだけ借金できたのは、落ち着いた今でこそ、得難い経験ｗとも言えますが、当時はそんな心の余裕がありません。
勿論、返済できると思っていたのですが、ビジネスの環境が予想を超える速さで悪化し、会社の売上の維持に加え、...

ローンの一本化を謳う広告をけっこう関心をもって読みました。けれどどうみても借入金利が高いように思います。合計で9000万の借入をした時、年収も高く、かなり有利な金利で借りることができたのです。そもそも借入をした時の年収と、今の年収を比べると、融資の審査は厳しくなって、それだけの金額を貸してくれるような気がしません。
どこの社長も同じようなことを言います。「銀行は、儲かってお金がある時には、借りてくれというけど、本当に困った時には貸してくれない」まったくその通りです。「まあ彼らも商売だよな、俺が銀...

銀行や金融機関が謳うローンの一本化は、私には、マッチしないものでした。電車の広告をキッカケに、いくつかの金融商品を調べたのですが、そんな都合のいいものはありません。ないものをねだってもしょうがない、次のことを考えねばなりません。
この先、年収が上がるとは予想できず、むしろ下がっていくのは、ほぼ確実です。こうなれば、当たり前のことを当たり前にやるだけです。要するに入ってくる収入に見合った規模まで生活を圧縮する。いろいろなものを切り捨てるしかありません。
当たり前のことなのですが、これをやるのは、な...

自宅マンションを売却したことで、売却損失がずいぶん出ました。所得税の減免にも利用し、できた現金は、できるだけ他の返済に充当しました。
自動車の売却も考えましたが、ローンの残債と中古で売る値段の差が、まだまだ大きくすぐには断念しました。車が必要な事情もあったので、タイミングを数年待って、維持費の安い車に置き換えました。
仕事のほうは、覚悟、予想していた通りの撤退、縮小戦です。赤字こそ出さずにやり通しましたが、成長、拡大する方向性が見えません。プランはあっても社内事情で実施することもかなわず、座して...

けれど、そう思ったのもつかの間でした。それから数か月後、会社都合での退職。失業者となりました。
失業者というものになったことも大きなダメージでしたが、それまでの数年間、１０年近くの仕事の撤退戦、プライベートの縮退で、すでに精神的にはボロボロになっていました。失業してみて、会社に行かなくなって、考える、振り返る時間ができて、それを自覚しました。何もしたくないくらいです。
それでも仕事をみつけ、働かなければ、借金の返済、ローンの返済ができずにが住む場所を失います。有給消化の期間の１か月程度は、無気力...

失業した事実を銀行に話に行き、住宅ローンの返済の猶予はもらいました。減免、免除とかではなく、返済額の調整です。１年の間、利子だけにの支払いに減額してもらいました。また、国民健康保険、国民年金の免除申請など、使える制度は全部使いました。勿論、雇用保険の失業手当の給付も。この点、自己都合ではなく、会社都合での退職なので、比較的有利です。それでも何しろ中高年のリストラ親父ですから、再就職、次の仕事を探すのはなかなか大変ではありましたが、縁があって仕事を得て、どうにか、ほんとうにどうにかギリギリの線で、...

ローンの一本化などを考えたり、気になったりするとしたら、かなり追い詰められている状態じゃないだろうかと想像します。かなり悩んだ経験者として、アドバイスできるとしたら、小手先のことでは、おそらく生活の再建は厳しいと思います。最初に書きましたが、まずは入ってくるお金に見合う生活に切り詰める。それに尽きます。
また、自己破産や任意整理ですが、自殺や犯罪をするくらいだったら、そちのほうがいいに決まっています。私も自分で考え、調べてみた限りでは、１度目であれば、大きなペナルティにはならないと思いました。そ...